個人事業開業につて

ご質問させていただきます。

【現況】
・夫の扶養家族となっています。
・年,100万円弱の,データ入力などによる収入があります(毎年,郵送による確定申告をしています)。

【今後】
・取引先に「制度上,個人への支払いができなくなったため,来年(2011年)から個人事業主として開業し,屋号,会社印を作ってほしい」といわれました。
・今の予定では,来年は扶養の範囲をこえる収入(180万~200万円程度)になるものと思われます。

【質問】
1:開業すると,その時点で夫の扶養を脱退し,国民健康保険への切り替え,国民年金,介護保険を自分で払いはじめなければならないのでしょうか。
それとも,扶養家族のまま開業して保険や年金などはこれまで通りとし,年収が扶養の範囲を超えた時点(今の予定では2012年に行う確定申告)で扶養から脱退すればよいのでしょうか。
あるいはそれ以外の方法があるのでしょうか。

2:開業する時期に損得はありますでしょうか(年末に開業すると得,とか,年始めが一番有利など)

以上,よろしくお願いします。

【御回答】
1:社会保険の扶養となるかどうかの判定は、その時点から年間収入が130万円以上となるかどうかによります。

従いまして厳密に申し上げれば、現時点で今後180万円~200万円の収入見込みがございますので、扶養から外れることになろうかと存じます。

一度御主人様の会社の経理担当者に、御主人様を通して事情を説明の上、御相談されてみては如何でしょうか。

2:開業初月(今年12月)に売上がほとんどたたない反面、経費が結構かさむ等の特殊事情がございます場合は、消費税の課税事業者を選択することにより、消費税の還付を受けられる可能性もございます。
しかしこれも後々のことを考えますと不利となることもございますので、選択の際は慎重を期する必要がございます。

この様な特殊事情等以外の場合は、特に開業時期に有利、不利はございません。

個人は暦年(1/1~12/31)ですので、今年の12月にどうしても開業しなければいけないという事情以外は、来年の1月に開業した方が手続き的には煩雑ではないことと存じます。

井上勝税理士事務所

2011/2/10 木曜日