株の贈与について

質問させていただきます。

現在、脳梗塞で寝たきりの父がいます。片麻痺、嚥下障害でしゃべることができませんが頭はしっかりしており言ったことに対しては、うなずいたり○と手で示したりします。
この父が株を所有しておりまして、子供は私一人なので贈与を考えています。父は69歳です。この場合「相続時精算課税制度」は適用されるのでしょうか?また他に贈与するとして方法がありますでしょうか?
そもそも父は上記のような状態なので贈与で名義書き換えができるかどうかも不明なので不安な点です。
以上、よろしくお願いいたします。

お父様が脳梗塞で片麻痺、嚥下障害で頭はしっかりしているとのことですが、そもそも株式の譲渡等の重大な法律行為を行う場合には、医師から成年後見制度の診断を受けることをお勧め致します。

保有されている株式の会社の内容(親族以外の取締役や株主の有無等)にもよりますが、ご親族以外に利害関係者がおられる場合、診断結果を確認せずに実施した場合、その利害関係者等の訴えにより、後日法律行為が無効になるリスクがございます。

診断結果次第で、特に問題なければ単独での譲渡⇒相続時精算課税制度の手続きとなりますが、成年後見人等が必要であれば、は事前に家庭裁判所に申立て・審査が必要となります。

その他の贈与という事ですが、上記医師からの診断結果によりますが、一般的にはお父様が会社の代表者であった方で、株式だけではなく事業も息子様が承継され代表者に就任されるのであれば、一定の要件を満たせば贈与税の納税猶予制度の活用、事業を引き継ぐ必要が無ければ第三者への譲渡、贈与ではありませんがオーナーへの退職金支払い等による自社株の評価引き下げ等の対策があります。

谷口純一公認会計士・税理士事務所

2011/2/24 木曜日