土地の贈与について

私は父名義の土地に家を建てて10数年になります。将来はこの土地を私が相続する予定ですが、相続税を考えると、今から少しづつ生前贈与していこうと考えています。
建物敷地は一筆の一部ですが分筆はせずに一筆全体で考えています。路線価から計算した土地の評価額は約2200万円ですので、私と私の長男の2人で毎年20分の1づつ(110万円づつ)父から贈与を受けると、贈与税なしで10年で贈与が完了します。
以上の方法で問題はないでしょうか。他に良い方法があればお教え願います。
また、分筆はしないので、費用は印紙税・登録免許税・不動産取得税だけだと思うのですが、それ以外にもかかる費用はありますでしょうか。手続きは全て自分で行うつもりです。
どうぞよろしくお願いします。

最初に土地の全部の贈与を約束すると、登記如何にかかわらず、実質的に一度に土地の全てを贈与したと判断され課税されてしまう可能性がありますので、持分贈与の意思表示は毎年行ってください。
登記以外に贈与税が0であっても確定申告を行い、税務署に対して贈与の事実をはっきりさせるのも一つの方法です。

なお、路線価は毎年変化します。贈与の都度その年度の路線価を使用しますので、現在は110万円の非課税枠内であっても将来どうなっているかは保証されていませんのでご注意下さい。

相続税だけのことをお考えであれば、ご自宅は相続の際に小規模宅地等の減額が受けられますので、もし他の不動産や預貯金等をお持ちでしたらそちらから贈与されることも考えられます。

追加の費用ですが、登記に印鑑証明や住民票等が必要かと思いますのでそれらの発行手数料がかかります。

宇佐美税理士・社会保険労務士事務所

2010/10/28 木曜日