住宅買い替えの税金について

60歳の会社員です。現在、東京の持ち家に住んでいますが、3年後の定年を機に地方に移住するつもりです。ただ3年待つのではなく、すぐにでも家を新築(土地も同時に取得)し、普段は現在の家で生活しながら、月に1~2回は新居で生活をしたいと考えています。
 なお、現在の自宅は購入後30年たちましたが、地価の下落によって譲渡した場合は損失が見込まれます。そこで上記住み替えにあたっては、マイホームの買い替え特例なども活用したいと考え、以下の方法を考えました。この考え方が可能かどうか、またもっと良い方法があればお教えいただきたいと思います。
 1.今すぐ、13年ローン(3年後の売却時に10年の残存期間を確保するため)を組んで地方の新居を購入。住民票を写し、マイホーム取得に関連する特例を活用
  (住宅借入金等特別控除、固定資産税の軽減など)
 2.現在の自宅は、今後3年以内に売却することを前提に、居住を続ける
3.3年後に現在の自宅を売却し、譲渡損失についての損益通算及び繰越控除の特例を活用する
なお、現在の自宅や取得予定の住宅は、広さや価格など各種特例の対象外になるような物件では有りません。

住宅取得控除に関して、居住の用に供する住宅を2以上所有する場合には、主として居住の用に供する1つに限るので、ご質問の内容ですと、住宅取得控除の適用は厳しいことが想定できます。住民票の異動のみではなく、水道、電気、ガスの状況など、実際にそちらに主として居住している状況を確認出来ないと、それが発覚したときには不適用となる可能性がございますので、注意して下さい。
また、譲渡損失については、要件的には満たしているかと思いますが、この特例は期限付きなので、税制改正で適用期間が譲渡年まで延長されるのであれば、この特例はできるのではないかと考えられます。

2011/6/1 水曜日