長期譲渡所得の適用を受けたり特別控除などはありますか?

母が昨年売却した、下記の土地建物(居住はしていなかった)の譲渡所得について質問させて下さい。

建物:2009年3月、夫(父)より相続
土地:1/5→2009年3月、夫(父)より相続
   2/5→2011年3月、義兄弟(父の兄弟)より贈与
   2/5→2011年5月、義兄弟(父の兄弟)より贈与
補足:父、義兄弟の所有は1990年から
   義兄弟は名義のみで、実質の使用は父、母のみ

1.この場合、長期譲渡所得の適用を受けるのは不可でしょうか。

2.母は売却時、80歳、無収入、年金生活者ですが、適用できる特別控除はありますでしょうか。

以上、宜しくお願い致します。

私の分かる範囲で記載させて頂きます
参考になれば幸いです

さて、ご質問の内容ですが
1.この場合、長期譲渡所得の適用を受けるのは不可でしょうか。

相続・贈与により取得した資産の取得時期については、次のように定めています。
「取得の時期は、通常、売った土地建物を買い入れた日ですが、相続や贈与で取得したときは、死亡した人や贈与した人の取得の時期がそのまま取得した人に引き継がれます。」
参照
https://www.nta.go.jp/taxanswer/joto/3270.htm

したがって、ご質問の内容には、お父様・義兄弟様の取得時期が記載されていませんので、長期に該当するかどうかの判断は出来ませんので、ご自身で期間計算してみてください。

2.母は売却時、80歳、無収入、年金生活者ですが、適用できる特別控除はありますでしょうか。

譲渡所得の特別控除は色々ありますが、「無収入、年金生活者」を要件とする物は有りません、多くは公共事業に要する収用に係るものです。
これも、ご質問からは判断できませんので、下記の「譲渡所得の特別控除の種類」でご確認ください。
参照
https://www.nta.go.jp/taxanswer/joto/3223.htm

では、参考までに。

回答税理士

岡谷洋志税理士事務所

2015/2/10 火曜日