会社設立について

はじめまして。
現在、カナダで暮らしている日本人です。
配偶者の仕事の都合による一時的(数年)な海外居住です。

このたび、日本国内向けのオンラインショッピングサイトを立ち上げる事になり、同時に会社を設立する事になりました。

日本に居住するスタッフが日本で仕入れた商品を日本で販売するのですが、サイトの所有者である私自身は海外でサイトの運用業務を行います。

この場合、
(1)サイト保有者である私が居住しているカナダで法人設立するべきか、サービスを提供する日本で法人設立するべきか
(2)私自身の納税義務はどの国で発生するか
(3)日本の税務署に対して事業者登録などを行う必要があるか

上記3点につきまして、アドバイスをいただけますでしょうか。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 居住者・非居住者の取扱いについては、微妙な違いで異なることとなりますので、ご質問状況から当方判断で回答させていただく点、ご留意ください。

1 カナダと日本の法人税等の実効税率の違いを除けば、数年の居住とのことですし、全ての拠点が日本にあって、スタッフも…とのことですから、日本で設立しておく方が便利ではないかと思います。

2 日本では非居住者となるでしょうから、日本の法人から得る給与等の収入についても、カナダで得る収入があればそれと合わせて、納税義務はカナダに帰属します。
 ただし、日本の法人からの給与については、日本国内で20%の源泉所得税が差し引かれることとなり、これはカナダでの申告に際して、外国税額控除としてカナダでの納税額から差し引かれることになります。

3 日本で法人を設立することになれば、日本の法務局で設立登記をすることはもちろんですが、税務署に対しても法人の設立届けや給与支払事務所の開設届け他、青色関係、源泉所得税関係・減価償却関係等の該当する届出書を提出の上、以降、確定申告等を行う必要があります。

2011/8/5 金曜日