税金の対策として支社か子会社を設立しようと思ってます。

節税対策として別会社を作ることは有効だと聞きました。
子会社として親会社が出資するのがよいのか、完全に別会社として個人が出資するのがよいのか、どうすれば一番有利でしょうか?

所得の分散を行えば確かに税金が安くなるケースがありますが、当然ながら実態を伴ったものであることが必要です。
そこで出資の形態についてですが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
(親会社が子会社として出資)
メリット・・・資本関係がはっきりしているため、設立当初から信用力がある
      赤字が出た場合に、親会社の黒字と相殺可能(連結納税制度適用が条件;できないケースもあります)
デメリット・・・会社分割ととらえた場合に消費税法上の新設法人に該当しないこととなり、設立当初から消費税は免除されない
       受けられない助成金がある

(別会社として出資)
メリット・・・資本金にもよるが、設立2期は消費税が免除される
      子会社だと受けられない助成金も受けられる可能性がある
デメリット・・・子会社の場合と比べ信用力に乏しい

他にも細かなことでいえば、都道府県によっては別会社とすることで設立数年間の事業税が安くなったり等々があります。
”税金”という観点からだけで判断すれば、別会社として設立したほうが有利なケースが多いでしょう。

ジェイシス税理士法人

2006/11/14 火曜日