アルバイトをするにあたって

はじめまして。
4月から大学生になりましたが、さいきん留学したいという夢をもつようになりました。親に相談しましたが受け入れてもらえず、自分でお金をためて留学しようと考えました。しかし、親はアルバイトも許してくれず、内緒でアルバイトをしようと考えています。

周りからじょうほうを得る中で、
?確定申告などの際に親に明細がおくられるのではないか、
?扶養を外れるのではないか、
?所得税がかかるのではないか、
という話を耳にし、詳しくお話を聞きたくメールしました。

???についてくわしく聞かせてください。

1.親に明細が送られることはございませんが、住民税の通知書がご自宅に送られて来る場合があります。
お給料としてもらう場合としてお答えしますが、お給料の場合は、年末調整という手続きとなり、確定申告は必要ありません。
年末調整は、年末に会社に対して、「扶養控除等申告書」「保険料控除等の申告書」を提出することで、確定申告が不要になるというものです。
これが終わりますと、貴方に「源泉徴収票」が渡され、手続きが終了となります。
これに対して、住民税は、会社が住民税を給料から天引きしてくれない限り、貴方自身が納めることになり、その場合、自宅に通知書等が届きます。
仮に給与が少なく、税額がなければ、送られてこない自治体が多いとは存じますが、送られてくる自治体もあるかもしれません。

2.扶養をはずれるのは、給与が103万円を超えた場合です。
給与が年間103万円を超えると、扶養から外れます。
あと、健康保険は130万円を超えると、扶養から外れ、健康保険料を払わなければならなくなります。

3.所得税
貴方の場合、所得税がかかるのは年間給与が130万円を超えたあたりではないでしょうか。(2の金額+勤労学生控除27万)

税務上は、上記のような取り扱いとなりますが、アルバイトをして収入を得ることで、税務以外の部分でも色々な影響が出てまいります。
同居されているご家族もいずれは何らかの形でお気づきになるのではないでしょうか。
余計なことかもしれませんが、留学や、そのためのアルバイトは、内容に問題がなければ、親御さんもいずれは許してくれるのではないでしょうか。
できれば、納得してもらえるかどうかは別として、親御さんには正直にご説明になってから、始められることをお勧めします。

居林順二税理士事務所

2010/11/8 月曜日