「夫婦間の贈与」について

住宅購入を直前に控え、住宅ローン減税対策を考えています。
現在は私(夫)と妻ともに会社員です。
ただし、今後妻が出産などで仕事を続けるか分からないので、
頭金、ローンとも全て夫名義で用意し、
家や土地の持分も夫10:妻0でとし、
住宅ローン減税を最大に活用したいと考えています。
そこで「夫婦間の贈与」について教えて頂きたいことがあります。

【質問1】
結婚後、約2年が経過しますが、家賃、光熱費、その他の生活費とも
すべて私の所得から使ってきました。いざ頭金を用意しようとすると、
妻の銀行口座に多くの資金があるため、夫名義で頭金を用意しようとすると
妻の口座から夫の口座へ現金を移さなくてはなりません。
これまで2年間の支払いをさかのぼって、妻から夫の口座へ現金を
渡した場合は「贈与」にあたるのでしょうか?

【質問2】
上記質問1がOKな場合、金額は夫5:妻5の折半が妥当でしょうか?
年収などを考慮する必要がありますでしょうか?
また、通帳など金額が分かるよう書面に残す必要がありますか?

【質問3】
年間110万円までの贈与は非課税と認識していますが、
上記とは別に110万円を妻から夫へ渡しても問題ないでしょうか?

以上についてご教示いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

【回答1】
生活費の分ということであれば問題ないと思われます。

【回答2】
上記質問1がOKですが、お互いの稼いだ元手が折半できるだけ
なければいけない話ですので、実際に稼いだ元手の範囲内で持分を決めてください。

例えば、奥様の年収が300万円くらいで、1億円の物件を買う場合、
奥様の年収で半分の5000万円を用意できるか、というとそれは無理な話です。
でも、2000万円の物件を買う場合であれば、半分の1000万円は用意はできるでしょうから、
折半してもよいかと思います。

また、預金通帳や源泉徴収票といった書類があれば、
収入の根拠になりますので、それを保管しておいてください。

【回答3】
もちろん、非課税枠の110万円を利用されても問題ありません。

山野淳一税理士事務所

2010/4/6 火曜日