外注工賃・消費税・領収書

漫画の作画アシスタントをしている者です。
最近になって職場を移り、収入内容(?)も変わりました。
腑に落ちない点がありますので質問させて頂きます。

現在、作家さんから銀行振込にて
以下三点の合計を月に一度頂いています。
1.アシスタント料
2.交通費
3.作業期間中の食費一部
作家さんへ渡す領収書の但し書きは外注工賃です。

【質問一】
領収書内訳に消費税記入は必要でしょうか。
自身の収入は1000万から程遠いので
あまり気にしていませんでしたが、家族から
「内訳が未記入のままでは作家が記入金額とは別に
消費税を計上することも可能」と言われ気になっています。

外注工賃+交通費では書かせて欲しいと求めたところ、
外注工賃のみでと強く言われました。
折衷案として交通費分(2のみ)とその他(1+3)の二枚を
どちらも外注工賃で書いています。

【質問二】
作家の要求通り纏めて一枚の発行で問題ないのでしょうか。
こちらの不利益になることはありませんか。
確定申告に際しては交通費分はメモ書きなど残せば
経費として差し引いて申告可能でしょうか。

また食事についててですが昼食は各自コンビニなどで購入、
夕食は外食でその場での支払いは作家が済ませます。
領収書には振込み金額に
夕飯一回につき一定額を上乗せして書くよう求められます。

【質問三】
実際に振り込まれた金額と
異なる記入でも良いものなのでしょうか。
上乗せ分よりも低価格の食事ということはあまりありませんが
定食屋などでも領収書を発行されているとしたら
二重計上になるような気も致します。
『外注』している以上、福利厚生は認められず
こういった手段を取っているということなのでしょうか。

作家本人を問いただす前に専門家の御意見を賜りたく、
瑣末なことではございますが御回答戴けましたら幸いです。

答えられる範囲でお答えします。
まず、領収書については、消費税の記入をするかどうかは自由ですが、領収書に消費税が書いていない場合に、作家の方がその消費税分を上乗せして経費とすることはないかと思われます。
領収した金額を証する書面が領収書ですので、例えば105,000受け取った場合に、領収書の金額は105,000になります。仮に消費税を書くとしたら、内訳として本体100,000、消費税5,000という形になります。仮に作家さんの方で上乗せして計上していた場合、税務調査でまず明らかになる可能性は高いですし、その場合には、追徴されるかと存じます。
また、交通費を別で書くかどうかですが、ご質問者の状況は、個人事業主として申告をされている状況かと思われますが、交通費を別で書いても一緒に書いても、収入金額から必要経費を差し引けば結局は同じ所得が算出されますので、ご質問者の不利益になる事はないかと存じます。
例えば、2を別とした場合には、そのかかった交通費は必要経費にはしない形にしますし、2を入れるのであれば、収入金額と必要経費の両方にその交通費がでてくることになります。どちらがいいかといえば、後者が実情には即していますので、後者をお勧めします。
また、食事代については、その一部を補助し、一部は自己負担という形かと思いますが、その金額は領収書に記載するなどした方がいいかと思いますが、その作家さんの方で自己負担部分は控除しているかと思います。
仮にしていない場合、税務調査で明らかになれば追徴課税されますし、ご質問者がその点を確認する事は、デメリットがあってもメリットはないかと思いますので、お勧めできません。

2011/6/3 金曜日