厚生年金基金脱退一時金について

現在勤めている会社が今年の9月頃に今まで掛けていた厚生年金基金を脱退したことにより、いままで積み立てていた基金を「選択一時金」として受け取ることができるようになりました。
金額は655,500円です。
全額受け取るつもりで、申請をしたのですが、これを今年受け取ると、来年の確定申告が必要と聞きました。
元々一企業に属しているサラリーマンなので、確定申告のやり方もわかりませんし、インターネットで色々調べていたら、50万円を越える分の金額で20万円以上の場合に申告が必要でそれ以下なら必要ないとか色々と書いていたのですが、真偽の方はどうなんでしょう?
また、確定申告が必要ならいくらぐらい必要なのでしょう?
ちょっとボーナス的な物に考えていて、買い物の予定があるのですが、もし、確定申告が必要でいくらか必要なのであれば、残しておかなければならないと思い、何%ほど残しておけばいいのかわからないので、教えていただければありがたいです。

はじめまして。東京都新宿区の税理士吉村和浩と申します。

会社にお勤めとのことですので、年末調整がされることを前提に回答致します。

厚生年金基金脱退一時金は、所得税の一時所得として計算することになります。
計算は、(収入金額 – 必要経費 – 50万円)×1/2 です。ここでは必要経費は発生しません。
ご質問では、脱退一時金が655,500円とのことですので77,750円が一時所得となります。
ご質問者様がお調べになられた通り、給与所得以外の所得合計が20万円以下の場合は確定申告は不要です。
従いまして、所得税の確定申告は不要です。

ただし、住民税は申告不要制度はないので給与所得と合わせて申告することになります。
住民税は10%ですので、約7,700円が翌年の住民税に加算されます。

他の所得がある場合には、それも合算することになりますので、ご注意ください。

参考になりましたでしょうか。

吉村和浩税理士

2012/11/29 木曜日