正社員と複数の副業(副業禁止)

質問させていただきます。

私は、病院で医療職についております。(服務規定で副職禁止の病院です)
ですが、経済的に親への援助を含め厳しく現在、三か所で単発の医療職のバイトをしております。

前年度~3/31までも、二か所でバイトをしていたのですが、お恥ずかしい話全く職場にわかってしまうかもしれない、という危機感を感じずに働いておりました。
今月から三か所目の病院と雇用契約を結ぶことになり 今更ながら不安になってしまいこちらに相談させていただきます。
●私の状況と致しましては、独身で扶養家族もおりません
●年収は400万程度で、三か所のアルバイト先からは 
1、年間36万~40万(源泉徴収されています。
2、年間15万程度(源泉徴収されています)
3、まだわかりませんが年間10万程度になる予定
で、住民税などは会社から引かれています。

職場の副業をしている同僚達に聞いたところ、住宅ローンなどもあるので確定申告をほぼしているためバイトも確定申告しているそうです。

●私の場合は、単身で医療費控除や住宅ローンなどもないため確定申告はしてこなかったため、どのように対処すればいいのか、と困ってしまいました。
あくまで、節税したい訳ではなく本業の病院に知られないようにを目的で質問させていただきたいです。
また、副業する職場へなにかお願いすることがあったら教えて頂けたら幸いです

はじめまして。税理士の小林慶久です。宜しく御願いします。
 なかなか苦しい状況があって大変ですね。何らかの事情が有るにせよ2ヶ所以上から給料をもらっていらっしゃる方については、基本的に確定申告を行わなければいけません。通常そうしたケースでは、源泉徴収票や確定申告のデーターが貴方の住んでいらっしゃる市町村に届き、その所得に基づいて決定された住民税の金額を正社員で働かれておられる病院で特別徴収という手続により給料から天引きされるという手続の流れになります。そのような場合には、副業分の給料も含めて、正社員で働いている勤務先から合わせて住民税を特別徴収するため、その段階で副業のことが発覚する可能性が高くなると言えます。
 そこで適正な納税を行い、正社員である勤務先に副業のことを伏せておこうとされるのならば、貴方の場合は、現時点で正社員として働かれていらっしゃる病院と3ケ所のアルバイト分を含めた給与収入を合算した確定申告書を住んでいらっしゃる市町村の所轄の税務署(江戸川区に住んでいらっしゃるのであれば、江戸川北税務署ないし江戸川南税務署)に提出された上で、住民税の窓口である担当の区役所の方に御事情を説明されて、副業分の所得に対して追加して課されることになる住民税については、特例的に貴方の元へその分の納付書を送ってもらうようにすれば宜しいでしょう。その場合にアルバイト先に対して手続の混乱を避けるべく、貴方の分の給与支払報告書等の書類を御自分で確定申告することを伝え、念のために貴方のおそらく住んでいらっしゃる江戸川区には送付しないように頼んだ方が良いかもしれません。
 ただ上記の事が円滑に運ぶのを前提に、少なくとも税務上の書類等において貴方の場合には、正社員として勤務されている病院に対して、アルバイトのことが判明しなくなるということに過ぎず、比較的狭いといわれる医療業界に関しては、どこからそうした情報が漏れるか分からないという危険性は常に付き纏うのではないでしょうか?その業界のことは私も良く分からないのですが、アルバイトをしなくても済む給料がもらえる勤務先か、副業をしても許される病院への転職を考えられた方が長期的には望ましいような気が致します。

2012/5/16 水曜日