「妻を社長にしなさい」を読んで。夫と妻どちらを社長にすれば良い?

「妻を社長にしないさい」という本に感化され、その本のように節税したいと考えています。

主人はサラリーマン(副業OK)、私はパート務めです。
これから不動産を購入しアパート経営をしていきたいと考えております。

主人を事業主でするほうがいいのか、妻が事業主で開業するほうがいいのかを教えていただきたいです。

どうぞよろしくお願いします。

ご主人と奥様のどちらを事業主にすればよいかとのご質問ですが、前提条件として個人事業又は法人のどちらをお考えかは不明ですので両方についてご説明致します。

1.個人事業の場合
不動産の購入を検討されておられるようですが、この場合の事業主は不動産の名義人となります。つまり不動産をご主人、奥様のどちらの資金で購入されるのか又はどちらの名義の借入金で購入されるのかで決定します。

お二人の所得状況などの詳細は不明ですが、ご主人の方が所得が?い場合には、現状のサラリーマンとしての所得から不動産の所得分が増加することになります。所得税では、所得が?くなるにつれ税率も高くなります。(累進課税)よって同じ収入でも税率の?い人と低い人では税負担に差がでます。

ご主人の方が税率が高いようでしたら奥様名義にされるほうが所得税等の負担はご家庭全体で考えた場合低くなる可能性はございます。

ただし、金融機関からの借入される場合には、現在の収入状況、資産背景などによりご主人名義でしか借入ができないようですと必然的に事業主はご主人となります。

2.法人の場合
法人のパターンには、法人名義で不動産を購入するのか又は個人名義で購入した不動産の管理業務を法人が行うなどのようにいくつかございます。

いずれにしてもご主人又は奥様のどちらかが法人の代表取締役に就任し役員報酬として受け取ることになります。よくお見受けするケースとして奥様を代表取締役とされていることが多いです。理由としては、1.で説明させていただいた通り所得税の負担を軽減する効果があるからです。その他にご主人がサラリーマンの場合にはお勤めの会社の就業規則などで副業が禁止されている場合が多いことも理由としてございます。

上記以外にも将来相続税が課税される方など相続税対策の観点からも検討が必要となります。

不動産購入前に必ず専門家にご相談のうえ検討していただくことをおすすめします。

以上簡単ではございますが参考にしていただければと思います。

回答税理士

2014/5/29 木曜日