プロスポーツの兼業について

 今回、ご相談させていただきたいのはプロスポーツ選手の事業所得に関してです。

 この度、マイナースポーツではありますが、ソフトダーツのプロ資格を手に入れたために事業所得をわずかながらではありますが手にすることもある可能性が出て参りました。
 しかしながら、経費を上回る収入が得られる算段はなく、可能であれば損益通算という制度を利用したいと考えておりますので、アドバイスをしていただけますと光栄です。

 現在、会社員をしており毎月の給与所得を企業から得ています。

 今後はそれに加えて、事業所得を得る訳ですが、事業所得のみで収入、経費を考慮すれば間違いなく赤字になることが考えられます。

 プロとはいえ、マイナースポーツであり、また自分自身の実力もぱっとしないために大会、ツアーに参加する度に交通費、宿泊費、施設利用料などの自腹の出費で赤字が膨らんでしまいます。

 ダーツというスポーツでは想像しにくいかもしれませんが、他のスポーツに例えるならば、ゴルフのプロに近いのではないでしょうか…。
 ただし、スポンサーがついていない、万年予選落ちの選手とお考えください。ツアー参加費用、練習費用等>賞金です。

Q1 そもそも事業として認可されるのでしょうか?(総収入が0という事態も考えられますし、将来性、継続性は乏しいです)
Q2 認可の申請には個人事業の開業?廃業等届出書のみでよろしいのでしょうか?
Q3 申請の際のコツのようなものはあるのでしょうか?

 上記3点に付きましてご相談させていただきたく存じます。
 税のことには疎い者で、ご理解しづらい文章とは思いますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

税理士の平井と申します。
マイナーであれ、プロスポーツ選手であることには変わりなく素晴らしいです。もし僕の顧問先であれば全力で応援しますね。

さて、ご質問についてですが、
回答1
消費税法上による事業とは「反復、継続、独立して行うこと」をいいます。収入が少なくても継続的に業として行っているのであれば、事業として認められるのが基本です。将来的な継続性というのは読みにくいものですから、現状として考えればよろしいかと思います。ただ趣味的レベルなのであれば難しいかもしれません。

回答2
白色申告のみでいいのであれば開業届出のみでかまいません。しかし、色々な恩恵を受けるには青色でないと厳しいですね。

回答3
コツも何もないです。

余談にはなりますが、もし今後収入が増えるようなことがあれば税のことに関しては、顧問税理士をつけて青色申告することをお勧めします。
最近は税理士でも色々います。顧問料がただ安いを売りにしているだけではいい加減な税理士がたくさんいます。でも安くても良心的な税理士さんもたくさんいます。
一般の方はわからないかもしれませんが、素人の方がした申告の税額と税理士が行う代理申告の税額では相当変わることがよくあります。所得税だけでなく住民税、保険料、保育料など所得に関連付く様々なものに影響します。税だけではなく、自分の顧問なわけですからその他色々な相談にも乗ってくれます。

収入を増やせるようにがんばってください!!

平井直文税理士事務所

2012/8/31 金曜日