法人で有価証券の売買を行う場合の決算上の留意事項

法人で有価証券(株式)を売買する場合は、
時価評価が必要になると聞きました。

時価評価をしないですむ方法はないのでしょうか?
ぜひお教えください。

法人が所有有価証券を期末に時価評価するかどうかは、その購入時の意志が短期売買を目的としたものであるかどうかで変わります。短期売買を目的としたもの=すなわち「売買目的有価証券」に該当する場合には期末に評価替えが必要ですが、それ以外の「満期保有目的有価証券」等に該当した場合には従来通り原価法が適用されることになります。

中小企業においては会計士による会計監査がありませんので、購入した有価証券を「売買目的」で処理するか、「満期保有目的」で処理するかはその都度株価の動向を見て判断してよいと思います。ただし、同一銘柄について「売買目的」と「満期保有目的」が混在するのは不自然ですので、その点はご注意ください。

ジェイシス税理士法人

2006/11/14 火曜日